グレース・パートナーズ社労士事務所

佐佐木由美子のちょっと役立つコラム

パートタイマーの社会保険と今後の改正


こんにちは、社会保険労務士の佐佐木由美子です。
季節的に過ごしやすくなってきましたが、ごきげんいかがですか?

ここ最近、「パートタイマーが社会保険に加入したくないと言ってきたら、どう対応すればよいか?」といったご質問を、時々受けることがあります。
ここでいう社会保険というのは、健康保険・厚生年金保険を意味していますが、労使双方にとって社会保険料の負担は大きいものなので、本人の希望や合意書などがあれば、加入させなくても問題ないのでは?と考える方もいるかもしれません。
しかし、社会保険の適用事業所である限り、一定の適用除外者を除いて、常時雇用される人は【本人の意思にかかわらず】社会保険に加入しなければなりません。

パートタイマーの適用基準は、次の通りです。

「1日または1週の所定労働時間および1ヵ月の所定労働日数が事業所において同種の業務に従事する通常の就労者の所定労働時間および所定労働日数の概ね4分の3以上である者」

1日の所定労働時間が8時間、週40時間の事業所では、週所定労働時間が30時間以上である場合に、この基準を満たすことになります。
2カ月以内の雇用契約の場合は適用が除外されますが、2カ月を超えて雇用が見込まれる場合で70歳未満(健康保険は75歳未満)であれば、加入となります。
40歳以上であれば、介護保険第2号被保険者に該当し、さらに介護保険料もかかります。
もし、パートタイマーが社会保険の加入を拒む場合には、労働時間を減らして被保険者とならないような雇用契約に変更することを検討する必要があります。

ひとつ留意したいのは、今後の改正動向です。
平成28年10月より、パートタイマーの社会保険適用基準が改正されます。ポイントをまとめると、次のとおりです。

 ・所定労働時間が20時間以上
 ・勤続1年以上
 ・月額賃金が8万8千円以上(年収106万円以上)
 ・学生は適用除外
 ・一定規模(501人)以上の企業が対象

この改正法の施行により、新たな適用基準を満たすようであれば、本人の意思に関係なく社会保険の被保険者として取り扱う必要が出てきます。
したがって、労働条件を見直すなどの検討が必要となるでしょう。

なお、雇用保険については、31日以上の雇用見込みがあり、かつ、週所定労働時間が20時間以上の場合には加入の対象となります。
適用基準をきちんと把握した上で、適切な対応を取るように留意しましょう。

 

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2014年09月26日

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